
はじめに
こんにちは。
BeeX エンタープライズソリューション本部 データインテリジェンス部の安倍です。
皆さんは、AIコーディングエージェントを活用していますか?
「気になるけど何を試したらいいかわからない…」
「Snowflakeに特化したAIエージェントを使ってみたい…」
そんな悩みを抱えている方はいませんか?
今回は、その悩みを抱えるあなたに向けて、2026年2月に一般提供を開始した「Cortex Code CLI」をご紹介します。
他のAIコーディングエージェントに慣れている方でも使えるようにWSL2上のUbuntuで導入していきます。
【製品ドキュメント】 docs.snowflake.com
前提条件
製品ドキュメントにも記載がありますが、以下の前提条件を満たす必要があります。
- Cortex Code CLI で使用するデータへのアクセス権限と操作権限を持つ Snowflake ユーザーアカウント (SNOWFLAKE.CORTEX_USER データベースロールも付与されている必要あり)
- Snowflake サーバーへのネットワーク アクセス
- Snowflake CLIのインストール
- いずれかのプラットフォーム
- Apple Silicon または Intel 上の macOS
- Intel 上の Linux
- Intel 上の Windows Subsystem for Linux (WSL)
- Intel 上の Windows Native (プレビュー)
- 有償アカウントまたは、Cortex Code CLIトライアルアカウント
- クロスリージョン推論の有効化
注意しなければならないのは、通常のトライアルアカウントではCortex Code CLIを利用できない点です。
トライアルをしたい場合は、専用のトライアルアカウントを作成する必要があるためご注意ください。
Snowflake CLIのインストール手順は、BeeXのテックブログで公開しているため、そちらをご参照ください。
Cortex Code CLIの課金体系
本投稿の執筆時点(2026/3/6)の公式ドキュメントのテーブルを見てみます。
以下のテーブルは、100万トークンあたりのクレジット数です。
使用できるモデルは今後変更される可能性があるので、必ず最新時点の情報を確認してください。
なお、Cortex Code CLIで利用されるトークン量は予測が難しく、基本的には料金の見積は難しいものとご理解ください。
| モデル | 入力 | 出力 | キャッシュ書込 | キャッシュ読取 |
|---|---|---|---|---|
| claude-4-sonnet | 1.50 | 7.50 | 1.88 | 0.15 |
| claude-opus-4-5 | 2.75 | 13.75 | 3.44 | 0.28 |
| claude-opus-4-6 | 2.75 | 13.75 | 3.44 | 0.28 |
| claude-sonnet-4-5 | 1.65 | 8.25 | 2.07 | 0.17 |
| claude-sonnet-4-6 | 1.65 | 8.25 | 2.07 | 0.17 |
| openai-gpt-5.2 | 0.97 | 7.70 | - | 0.10 |
【料金テーブル】
https://www.snowflake.com/legal-files/CreditConsumptionTable.pdf
インストール手順
Cortex Code CLIトライアルアカウントの発行
以下のサイトにアクセスし、必要な情報を入力してCortex Code CLIトライアルアカウントを発行します。
signup.snowflake.com
この画面で対象のクラウドやリージョンも選択できます。

進めていくとメールが届くので、「CLICK TO ACTIVATE」をクリックしてアカウント登録を完了してください。

通常のトライアルアカウントでは、有効期間が終わってから支払い情報の入力が必要になりますが、Cortex Code CLI用のトライアルアカウントは初めに支払い情報を入力する必要があります。
Cortex Code CLI用のトライアルアカウントでは以下の点に注意してください。
- $40分のクレジットが付いてくる
- 30日後から月額$20が自動課金される
※トライアル期間内にキャンセルすれば課金なし - 確認のため$2の一時的な請求が来る
PAT認証用のトークン作成
Cortex Code CLIを起動すると、いずれかの方法で認証が求められます。
- OAuth
- SSO
- PAT
デフォルトの場合、OAuthによる認証が求められますがWSLではローカルループバックアドレスへのリダイレクトがうまくいかず認証を完了することができません。
(Powershellでポートフォワーディング等も試しましたが、エフェメラルポートから割り当てられているようなのでポートの指定が難しいです)
そのため、今回はPAT認証で実施します。
まずは、Snowsightで、トークンを作成します。
左下のユーザ ⇒ 設定 ⇒ 認証から、「Generate token」を選択します。

アクセストークンは再度確認することができないので必ず赤枠内のダウンロードボタンからダウンロードしておきましょう。
取り扱いには注意してください。

これで事前の準備は完了しました。
Cortex Code CLIのインストール
ターミナルを開いて、Cortex Code CLIをインストールします。
【コマンド】
curl -LsS https://ai.snowflake.com/static/cc-scripts/install.sh | sh

すごく簡単ですが、これでインストールは完了です。
Cortex Code CLIのセットアップ
次にセットアップを行います。
ターミナルでcortexと入力して、Cortex Code CLIを起動します。(ペンギンがかわいい)
案内に従って、進めていきます。

アカウントの設定画面では、赤枠の「Enter connection details manually」を選択します。

接続先アカウント情報を入れていきます。
画像の通り、アカウントロケータ―の形式で入力します。

次にユーザ名を入力します。

次に認証方式を選択します。
今回はPATを選択して、先ほどダウンロードしたトークンの内容を貼り付けます。

その後は、ロール名 ⇒ 使用するウェアハウス ⇒ デフォルトのデータベース ⇒ デフォルトのスキーマの順で進めます。
ここは何も入力しなくても問題ありませんが、ユーザのデフォルト設定など、Snowflake側の仕様に従って設定されます。
今回は検証のため省略しますが、権限管理等を行っている場合は設定してください。
最後にコネクション名を設定します。
何も入力しない場合は画像に記載されている通り、リージョン.クラウドプラットフォームの形式が設定されます。
この画面でコネクション名を設定した場合、後述しますが、もう1ステップ踏む必要があります。

これで接続情報が作成されたので、選択してみます。

はい、この状態では認証がうまくいきません。

なぜかというと、先述の設定時に任意のコネクション名を入力するとこのように接続情報のパスワードが書き換わってしまうためです。
※執筆時点の内容なので今後修正される場合があります

このパスワードの個所はトークンの内容を入れる必要があるため、修正します。
適宜ファイルのパスは修正してください。
【コマンド】
vi ~/.snowflake/connections.toml

修正が完了したら、再度接続します。

これでうまくいきました!

この後は、クエリを実行するアカウントを選択します。
同一アカウント(Cortex Code CLIの認証に利用したアカウント)を利用する場合は、yを押します。
別のアカウントを利用する場合は、nを押して後続の画面で先ほどの手順同様「Enter connection details manually」を選択します。
今回は同一アカウントで実行してみようと思うので、こちらの設定は省略しますが先述の手順で実施すれば大丈夫です。

これでCortex Code CLIの設定は完了です!
この画面の右上で、どの接続を使ってエージェントを動かしているのか/SQLを実行するのかが確認できます。

クエリ実行
簡単なクエリ実行を試してみましょう。
データベースを作成してもらいます。
クエリ実行前に問題ないか確認してくれています。
自動実行か確認ありかは設定次第なので、注意してください。

データベースの作成が完了したようなので、データベース一覧も表示してもらいます。
しっかりと作成されていました。

今回は、単純にクエリを実行してみましたが、コーディングなどにも利用することができます。
また、dbtやApache Airflow®をはじめとする、主要データシステムをサポートしているため、ETLパイプラインなどの作成にも利用できます。
サブエージェントやスキル、MCPなど、利用できる機能は多彩です。
他のAIコーディングエージェントに全く劣らない製品となっています!
docs.snowflake.com
まとめ
今回は、Cortex Code CLIをWSL2上のUbuntuにインストールする方法をご紹介しました。
少し癖がある手順のため、この投稿が参考になれば幸いです。
Cortex Code CLIはリリースから1か月もしないうちに更なる統合・進化を続けています。
今後のアップデートにも期待が高まります!
おわりに
BeeXでは、SAPをはじめとした様々なデータソースに散在するデータを統合・活用するご支援をいたします。
データ活用に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。