BeeX Tech blog

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SAP Business Data Cloudを一から設定してみた(第1回:BDCのプロビジョニング)

はじめに

こんにちは、BeeXの福地です。本ブログでは、2026年第1四半期にリリースされたSAP Business Data Cloud(BDC)のパートナー向けTDDライセンス(テスト、デモ、開発用ライセンス)を購入し、一から設定した内容をシリーズ化してお届けしようと思っています。

第1回:BDCのプロビジョニング(今回)

第2回:BDCのフォーメーション

第3回:SAP Cloud Connector(SCC)の設定

第4回:SAP DP Agentの設定

第5回:SAP S/4HANA Cloud Public EditionとSAP Datasphereの連携

第6回:SAP Datasphereのデータプロバイダプロファイル

第7回:BDCコックピットの設定

第8回:SAP Datasphereのマーケットプレイス

第9回:データプロダクトのインストール

第10回:データプロダクトを活用してみた

BDCは、SAPが提供するクラウドベースのデータ管理・分析プラットフォームです。SAP製品(S/4HANA、SuccessFactors、Aribaなど)および非SAP製品のデータを一元的に統合し、企業全体のデータをリアルタイムで可視化・分析することを可能にします。DatabricksやSnowflakeとの戦略的パートナーシップのもと、AIや機械学習の活用も視野に入れた次世代のビジネスインテリジェンス基盤として設計されており、データサイロの解消と意思決定の高速化を実現します。

BDCのプロビジョニング

プロビジョニングとは、BDCを使い始めるために必要なクラウド環境・テナント・コンポーネントを初期設定・有効化する作業のことです。SaaSサービスであるBDCを「使える状態にする」セットアップ工程です。

製品パッケージ/ポートフォリオの確認

まず、BDCをプロビジョニングしないことには何もできません。社内のSAP管理者がTDDライセンスを購入すると以下のようなメールがSAPから届きます。

SAP for Meにログイン後、「My 製品パッケージ」を確認すると、BDCが追加されていることが確認できます。

プロビジョニング – 有効化

「アプリケーション」タブからBDC Coreを有効化します。

プロビジョニング – ソリューション作成(BDC Core)

有効化できたら、BDC Coreソリューションを作成します。まず、ソリューション名を設定します。

リソースグループを作成します。

リソースグループが作成されました。

各パラメータを選択/設定します。

設定項目をレビューします。

ソリューション作成が開始されました。(しばらく時間がかかります。)

しばらくして、BDC Coreソリューションが作成されます。

「ソリューション」タブからBDC Coreソリューションを確認できます。

プロビジョニング – Sユーザの権限

この後、DSPとSACを個別にプロビジョニングしていきますが、その際にSユーザ権限の「Manage Installations」権限が必要です。この権限がない場合、ソリューション作成画面が表示されませんので注意してください。(ブランク画面になります。)

プロビジョニング – ソリューション作成(DSP)

次に「アプリケーション」タブからDSPソリューションを作成します。

ソリューション名の設定とリソースグループを選択します。

DSPに割り当てるCapacity Unitsを設定します。この時、TDDライセンス購入時のCapacity Unitsと同じになるように調整します。

各パラメータを選択/設定します。

設定項目をレビューします。

ソリューション作成が開始されました。(しばらく時間がかかります。)

しばらくして、DSPソリューションが作成されます。

プロビジョニング – ソリューション作成(SAC)

DSP同様、SACソリューションを作成します。(DSP同様のため省略します。)

SACソリューションが作成されました。

ソリューションを確認します。以下のようにBDC Core、DSP、SACの3ソリューションが作成されたことが確認できます。

DSPとSACのテナントリンク

次に作成されたDSPとSACの相互利用を可能とするためのテナント設定をします。(ここからは、システムオーナーのみ実施可能です。)

まず、DSPで「システム」「管理」「テナントリンク」からProduct Switch(製品切替)部分でSACのURLを設定します。

次に、SACで「システム」「管理」「テナントリンク」からProduct Switch(製品切替)部分でDSPのURLを設定します。

確認のポップアップが表示され、Approveすると以下のように設定されます。

以上でBDCのプロビジョニングは一通り完了です。

参考資料

SAPヘルプ:SAP Business Data Cloud アプリケーションのプロビジョニング 

SAP Community:SAP Business Data Cloud (SAP BDC) のプロビジョニングガイド

まとめ

今回はBDCのプロビジョニングについて解説しました。テナント設定は、SAP管理者以外は実施する機会が少ないので私自身も勉強になりました。このブログがどなたかのお役に立てば幸いです。

次回はDSP、SACを含めたBDCとS/4HANA Cloudを統合・連携するためのフォーメーションについて解説します。お楽しみに!